スウェッティとドクター.エスがお話ししています。
今日は多汗症（たかんしょう）についてのようですね。
ちょっと聞いてみましょう。
スウェッティ
ドクター、こんにちは。
ドクター.エス
やぁスウェッティ。こんにちは。
スウェッティ
今日は、多汗症ついて教えてください。
ドクター.エス
多汗症ですね。わかりました。
まず、スウェッティは多汗症はどんなものだと思いますか？
まず、スウェッティは多汗症はどんなものだと思いますか？
スウェッティ
一杯汗がでる病気です。
ドクター.エス
はい。その通りです。
ですが、ここでは正確に多汗症を定義してみましょう。
医学分野における多汗症は、
「体温調節に必要な量を超えて発汗があり、日常生活や職業に障害を生じている状態」の事を言います。
日本では、汗によって生活に著しい影響が出ている方が、約80万人いるといわれています。
ですが、ここでは正確に多汗症を定義してみましょう。
医学分野における多汗症は、
「体温調節に必要な量を超えて発汗があり、日常生活や職業に障害を生じている状態」の事を言います。
日本では、汗によって生活に著しい影響が出ている方が、約80万人いるといわれています。
スウェッティ
すごい数ですね。
ドクター.エス
また、運動して一杯汗をかいたり、サウナに入って一杯汗をかいたりすること根本的に違っているところがあります。
多汗症の人は、基本的に「困っている」んです。それも、周囲の方が想像する以上に苦痛に思っていると考えて間違いないでしょうね。
多汗症の人は、基本的に「困っている」んです。それも、周囲の方が想像する以上に苦痛に思っていると考えて間違いないでしょうね。
スウェッティ
僕もそうだからわかります。「困っているのを周囲の人に理解されない」のはつらいですし、なんとなく恥ずかしくて、初対面の人には隠してます。
ドクター.エス
そうですね。手のひらの多汗症の方は、触れる物が汗で変質したり、滑りやすくなったり。脇の多汗症の人は服がぬれて変色しやすく、着られる服の色が決まってしまったりします。
スウェッティ
多汗症にも種類があるんですか？
ドクター.エス
はい。大きく分けると「全身多汗症」と「局所多汗症」に分かれます。
スウェッティ
全身に汗をかくか、部分的に汗をかくかの違いですね。
ドクター.エス
その通りです。
まず、全身に異常な汗をかく方は、すぐに病院で診察を受けることをお勧めします。汗に隠れた病気が疑われるケースが非常に多くあります。
代表的なところで“更年期障害”のような内分泌系の疾患、“糖尿病”のような代謝性の疾患、“結核”のような感染症の可能性があります。
まず、全身に異常な汗をかく方は、すぐに病院で診察を受けることをお勧めします。汗に隠れた病気が疑われるケースが非常に多くあります。
代表的なところで“更年期障害”のような内分泌系の疾患、“糖尿病”のような代謝性の疾患、“結核”のような感染症の可能性があります。
スウェッティ
なるほど。
ドクター.エス
次に、局所多汗症ですが、
手のひらに多く汗をかく手掌（しゅしょう）多汗症、
足のうらに多く汗をかく足蹠（そくせき：足底ともいう）多汗症、
脇に多く汗をかく腋窩（えきか）多汗症、
顔に多くあせをかく顔面（がんめん）多汗症、
胸やお腹に汗をかく胸腹部（きょうふくぶ）多汗症、
他、皮膚の病気にかかってしまい、その患部周辺に汗を多くかく皮膚病変部多汗症があります。
それぞれの原因については、手のひら、足、脇については精神的な緊張による場合が多く、顔面は味覚による場合と耳下腺の手術による場合、胸腹部は神経障害、皮膚病変部は皮膚疾患による場合と、ある程度区別して考えることができます。
手のひらに多く汗をかく手掌（しゅしょう）多汗症、
足のうらに多く汗をかく足蹠（そくせき：足底ともいう）多汗症、
脇に多く汗をかく腋窩（えきか）多汗症、
顔に多くあせをかく顔面（がんめん）多汗症、
胸やお腹に汗をかく胸腹部（きょうふくぶ）多汗症、
他、皮膚の病気にかかってしまい、その患部周辺に汗を多くかく皮膚病変部多汗症があります。
それぞれの原因については、手のひら、足、脇については精神的な緊張による場合が多く、顔面は味覚による場合と耳下腺の手術による場合、胸腹部は神経障害、皮膚病変部は皮膚疾患による場合と、ある程度区別して考えることができます。
スウェッティ
なるほど。
ドクター.エス
今日は大枠を掴むだけにしておきましょうか。
スウェッティ
今日は有難うございました。
今日のまとめ
多汗症とは：「体温調節に必要な量を超えて発汗があり、日常生活や職業に障害を生じている状態」
全身多汗症 |
全身に大量の汗をかく何かの病気が原因となっている場合が多い。更年期障害、糖尿病、結核、他、薬剤の副作用も疑われる。 |
局所多汗症 |
身体部位的に大量の汗をかく手掌（しゅしょう）多汗症 ：手のひらに多く汗をかく。精神的な緊張による場合が多い。足蹠（そくせき：足底ともいう）多汗症 ：足のうらに多く汗をかく。精神的な緊張による場合が多い。腋窩（えきか）多汗症 ：脇に多く汗をかく。精神的な緊張による場合が多い。顔面（がんめん）多汗症 ：顔に多くあせをかく。味覚による場合と耳下腺の手術による場合に分かれる。胸腹部（きょうふくぶ）多汗症 ：胸やお腹に汗をかく。神経障害による場合が多い。皮膚病変部多汗症 ：皮膚の病気にかかってしまい、その患部周辺に汗を多くかく。皮膚疾患による。 |
参考文献：細川互、酒井靖夫編（2012) 『腋臭症・多汗症治療実践マニュアル』 全日本病院出版会（講談社現代新書） 136pp.
