人はどんなときに汗をかくのか、スウェッティとドクター.エスがお話ししています。ちょっと聞いてみましょう。

スウェッティ
ドクター、こんにちは。 
ドクター.エス
 やぁスウェッティ。いらっしゃい。
スウェッティ
今日は、汗はどんなときにかくのかを知りたくて来ました。
ドクター.エス
じゃあ、今日は汗をかくパターンについてお話ししましょう。
まず、スウェッティはどんな時に汗をかきますか?
スウェッティ
熱いとき、運動したときに汗をかきます。
ドクター.エス
そうですね。一番代表的なパターンです。
汗の最大の役割は、「体温調節」にあるといわれます。人間の体温は常に36℃~37℃に保たれていますけど、そのために役立っているのが汗なんです。
スウェッティ
どうしてですか?
ドクター.エス
昔は家の前に、よく打ち水をしていました。
水分が蒸発するときに、その気化するエネルギーが熱を奪ってくれるからです。
それと同じで、体から汗(水分)が体の表面に出てきて蒸発することで、体の表面から熱が奪われるんです。それによって体温が保たれています。
これを「温感性発汗」といいます。
スウェッティ
なるほど。
ドクター.エス
その他に、緊張したときにも汗をかきませんか?
スウェッティ
冷や汗ってやつですね。
ドクター.エス
そうです。脇汗、手汗、足汗なんかが代表的です。
これは人間がサルの時代からあるといわれています。
何がおこるかわからないから、その場所から逃げたいという気持ちの表れらしいです。
スウェッティ
逃げる?
ドクター.エス
はい。手や足がカサカサに乾いていると、木の枝をつかんで逃げる時にすべるでしょう?
だからすべらないために汗をかくと言われています。これを「精神性発汗」と言います。
スウェッティ
他には?
ドクター.エス
辛い物を食べたときにもかきますね。
スウェッティ
はい。
ドクター.エス
これは、「味覚性発汗」と呼ばれていますが、ごく生理的な発汗であり正確な原因は分かっていません。メカニズムとしては精神性発汗に近いものだといわれています。
スウェッティ
辛い状況から逃げたいってことですね。
ドクター.エス
そうです。発汗する場合を大きく分けるとこの3パターンに分類されるといわれていますよ。
ちょっと特殊な発汗としては、病気が原因となってかく汗や、怪我や腫瘍(しゅよう)などで末梢神経が損傷した場合にかく汗(抹消神経刺激による発汗)、体の圧迫や神経節の切断などで、顔から出てていた汗が下半身に出るようになったりする汗(代償性発汗)がありますよ。
スウェッティ
なるほど。わかりました。今日は有難うございました。

今日のまとめ

《発汗分類》

1.温感性発汗
気温が高かったり、運動したりして、熱いときに出る汗。気化熱で体温を一定に保つために出る。
2.精神性発汗
緊張したときにでる汗。その場所から早く逃げたいという本能から出るといわれている。
3.味覚性発汗
辛い、酸っぱい等刺激的な物を食べたときにでる汗。正確な原因は解明されていない。人によっては甘い物でも出る場合がある。
4.病気による発汗
何かしらの病気によって発汗する場合がある。(更年期障害、甲状腺機能亢進症、糖尿病等)
5.末梢神経刺激による発汗
怪我や腫瘍によって、末梢神経が損傷した場合にかく汗。神経が支配している部位に汗をかく。
6.代償性発汗
体を圧迫したり神経節を切断することで、意図的に別の場所に汗をかかせる発汗。舞妓さんが帯で抑えることで汗をかきにくくしたり、これを用いた手術法もある。