スウェッティとドクター.エスがお話ししています。
今日は汗のかきやすさについてのようですね。
ちょっと聞いてみましょう。
スウェッティ
ドクター、こんにちは。
ドクター.エス
やぁスウェッティ。こんにちは。
スウェッティ
今日は、汗をかき易い人、かきにくい人はいるのかどうか教えてもらえないでしょうか?
ドクター.エス
分かりました。精神的な発汗、病気等による発汗異常など、後天的な事柄による事をのぞいてという前提でお話ししましょうか。
スウェッティ
お願いします。
ドクター.エス
いきなり結論からいきますと、汗をかき易い人、かきにくい人はいます。
スウェッティ
いるんですか?
ドクター.エス
はい。人間は約300万個の汗腺を持っています。これは大人、子供、人種などによっての区別はほとんどありません。
スウェッティ
じゃあ、何が違うんですか?
ドクター.エス
動いている汗腺の数に違いがあります。汗腺には発汗作用を持つものと、そうでないものがあり、持つものを能動汗腺と呼びます。
スウェッティ
その能動汗腺に違いがでる原因はなんですか?
ドクター.エス
子供のころの環境によるといわれています。
汗腺の能動化はお母さんのおなかの中で、28週目ごろから始まり生後約2年半で完了するといわれています。
能動汗腺の数は、この期間の温度環境の影響を受けるというのが原因のようですね。
汗腺の能動化はお母さんのおなかの中で、28週目ごろから始まり生後約2年半で完了するといわれています。
能動汗腺の数は、この期間の温度環境の影響を受けるというのが原因のようですね。
スウェッティ
なるほど。
ドクター.エス
簡単に言うと、寒い地域で育った子供は汗をかきにくい(能動汗腺の割合が低い)体質になり、熱い地域で育ったこともは汗をかき易い(能動汗腺の割合が高い)体質になるということですね。
スウェッティ
そうなんですね。
ドクター.エス
ただ、近年はこの傾向に当てはまらない人もいるようです。クーラーなどの空調設備によって、環境が変わっている人たちがいることですね。
スウェッティ
赤ちゃんが暑いとかわいそうだからクーラーをつけるとかですか?
ドクター.エス
そうです。汗の観点だけからみれば、住む地域の環境に合わせて、できるだけ空調設備を使わないことがおすすめなんですが・・・
地球温暖化の影響もあってそうもいっていられないところもありますからね。
地球温暖化の影響もあってそうもいっていられないところもありますからね。
スウェッティ
自然のままが一番ということですねぇ。
ドクター.エス
そうですね。今日はこのくらいにしておきましょうか?
スウェッティ
ありがとうございました。
今日のまとめ
・汗をかき易い体質か、かきにくい体質かは、能動汗腺の割合による
・能動汗腺の割合は、幼少期(胎内28週ごろ~生後2年半程)の温度環境に左右される
・暑い地域の人は汗をかき易く、寒い地域の人は汗をかきにくい体質になることが多い。
参考文献:室田浩之(2014)「汗腺の制御機能:発汗活動とヒスタミン」, 末定 広光 発行『Monthly Book Derma. No.220』pp.13-18, 全日本病院出版会