今日もスウェッティとドクターがお話ししています。
今日は、「汗はどうして臭うのか?その防ぎ方。」についてのようです。聞いてみましょう。
スウェッティ
ドクター、こんにちは。
ドクター.エス
こんにちは。今日はどうしました?
スウェッティ
この間、みんなでサッカーしてたんですけど、そのあとユニフォームを放っておいたらくさくなっちゃって。汗ってにおうんですか?
ドクター.エス
そりゃぁ、放っておいたらくさくなりますよ。
じゃぁ、なんで汗がにおうのか、その仕組みをご説明しましょうか。
じゃぁ、なんで汗がにおうのか、その仕組みをご説明しましょうか。
スウェッティ
おねがいします。
ドクター.エス
そもそも、汗自体に臭いはほとんどありません。
スウェッティ
え?そうなんですか?汗臭いっていう言葉もありますよね?
ドクター.エス
汗はそのものではほとんど臭いがなくて、あるものと交わったときに臭いがでると考えられています。
それは、「皮脂」と「細菌」です。
人間の表皮には多くの「細菌(常在菌)」が存在します。その中に存在する「黄色ブドウ球菌」や、「真菌」などが皮脂や汗を食べて作り出すのが悪臭を放つ脂肪酸です。また、アンモニア、インドールなどの深いな臭いも作り出してしまいます。
それは、「皮脂」と「細菌」です。
人間の表皮には多くの「細菌(常在菌)」が存在します。その中に存在する「黄色ブドウ球菌」や、「真菌」などが皮脂や汗を食べて作り出すのが悪臭を放つ脂肪酸です。また、アンモニア、インドールなどの深いな臭いも作り出してしまいます。
スウェッティ
そうなんですね。菌はやっぱり悪いことするんですね。
ドクター.エス
いえいえ、そんなものばかりじゃないですよ。
常在菌の中にはいい働きをするものもいます。例えば、「表皮ブドウ球菌」です。
この菌は皮脂や汗を食べて分解し、肌を弱酸性に保つとともに、よい香りのもととなる脂肪酸を作ります。
常在菌の中にはいい働きをするものもいます。例えば、「表皮ブドウ球菌」です。
この菌は皮脂や汗を食べて分解し、肌を弱酸性に保つとともに、よい香りのもととなる脂肪酸を作ります。
スウェッティ
なるほど。
ドクター.エス
細菌のバランスが崩れたとき、悪臭が出てくると考えるのがよいと思われます。
スウェッティ
じゃぁ、ユニフォームにはたっぷりの汗と皮脂と、悪い細菌がいっぱいいたから臭いがひどくなったと。。。
ドクター.エス
その通りです。この臭いが出る仕組みは、ワキガや足の臭いなどでも同じ仕組みで臭いがでます。
スウェッティ
どうして脇や足で良く臭いがでるんですか?
ドクター.エス
以前少しお話ししましたが、脇にはアポクリン汗腺が多くあることによります。
このアポクリン汗腺はフェロモンの元となる物質を含みますが、皮脂も多く含んでいるのが特徴なんですね。
細菌のエサとなる皮脂を多く含むので臭いが出やすくなります。
また、腋毛があることで細菌が存在しやすいのも要因といえるでしょうね。
このアポクリン汗腺はフェロモンの元となる物質を含みますが、皮脂も多く含んでいるのが特徴なんですね。
細菌のエサとなる皮脂を多く含むので臭いが出やすくなります。
また、腋毛があることで細菌が存在しやすいのも要因といえるでしょうね。
足の臭いについてですが、足の裏は体の中でも最も汗をかく部位の一つです。
さらに、大体の方は靴下を履いて、靴を履いています。つまり、常に湿度の高い(蒸れた)状態にあります。
これが細菌の動きを活発にさせる要因になっているため、臭いが出やすくなります。
スウェッティ
じゃぁ、どうすれば臭いが出にくい状態にできるんですか?
ドクター.エス
常に肌にとって清潔であることがベストです。
一番いいのは水でさらっと流すことですね。汗が付いた服はすぐに洗濯すること。体はシャワーなどで流すことが一番効果的です。
ただ、石鹸つけてゴシゴシ洗ってしまうと、さらに悪臭がでる要因になりますので、注意してください。
一番いいのは水でさらっと流すことですね。汗が付いた服はすぐに洗濯すること。体はシャワーなどで流すことが一番効果的です。
ただ、石鹸つけてゴシゴシ洗ってしまうと、さらに悪臭がでる要因になりますので、注意してください。
スウェッティ
え?石鹸だめなんですか?
ドクター.エス
ダメではないんですが、強すぎる石鹸、石鹸の使い過ぎはだめですね。
良い菌を洗い流してしまうとともに、石鹸カスなどが残った場合、そのカスが悪玉菌のエサとなります。
また、ゴシゴシと洗ってしまうと、皮が傷ついてしまとともに、肌の乾燥を防ごうとして余分な皮脂が出るようになってしまいます。
これまた悪玉菌のエサとなります。
良い菌を洗い流してしまうとともに、石鹸カスなどが残った場合、そのカスが悪玉菌のエサとなります。
また、ゴシゴシと洗ってしまうと、皮が傷ついてしまとともに、肌の乾燥を防ごうとして余分な皮脂が出るようになってしまいます。
これまた悪玉菌のエサとなります。
スウェッティ
はぁ、そうなんですか。
ドクター.エス
もちろん、常にシャワーを浴びるわけにはいきませんよね。
その場合は、「濡れたタオルで軽く抑えるように拭く」のがベストです。
もともと、汗は体の熱を下げるためのものですから、肌を濡らした状態で保ちつつ、汗、皮脂などをふき取ってあげるのがいいでしょう。
ここでもゴシゴシは厳禁です。皮脂が荒れてしまいますからね。
靴は履き終わったら清潔にしてしっかり乾燥させること。
脇は臭いの面だけから考えると、剃毛しておくのがおすすめです。
その場合は、「濡れたタオルで軽く抑えるように拭く」のがベストです。
もともと、汗は体の熱を下げるためのものですから、肌を濡らした状態で保ちつつ、汗、皮脂などをふき取ってあげるのがいいでしょう。
ここでもゴシゴシは厳禁です。皮脂が荒れてしまいますからね。
靴は履き終わったら清潔にしてしっかり乾燥させること。
脇は臭いの面だけから考えると、剃毛しておくのがおすすめです。
スウェッティ
分かりました。今日はびっくりすることがいっぱいでした。
ドクター.エス
常に健康な肌を保つことが、臭い対策には一番なんですよ。
今日はこのくらいにしましょうか。
今日はこのくらいにしましょうか。
スウェッティ
ありがとうございました。
今日のまとめ
汗が臭う原因
1.汗自体はにおわない |
汗自体にはほとんど臭いがない |
2.「汗」+「皮脂」+「細菌」 |
「汗」と「皮脂」と「細菌」が合わさったときに臭いが発生する悪玉菌が皮脂・汗を食べることで臭う脂肪酸、インドール、アンモニアなどが発生します。 |
3. 脇や足がにおうのも仕組みは同じ |
「脇の臭い」⇒ 細菌のエサとなる皮脂を多く含むアポクリン汗が多く存在するため。毛があることも要因の一つ。「足の臭い」⇒ 汗をかきやすい場所であり、靴下や靴によって常に蒸れた状態にあるので、細菌が存在しやすいため。 |
4.強い石鹸をたくさん使ってゴシゴシあらう |
「強い石鹸」⇒ 善玉菌を殺してしまう。「たくさんの石鹸」⇒ 石鹸カスが残り、悪玉菌のエサとなってしまう。「ゴシゴシあらう」⇒ 皮膚を傷めてしまうとともに、肌の乾燥を防ごうとして余分の皮脂が分泌されてしまう。 |
臭わないようにするためには
1.健康な肌を保つ |
善玉菌が悪玉菌より活発に動く皮脂状態を保つこと |
2.汗は水でさらっと流す |
汗をかいたら衣服は取り換えて洗濯、体はシャワーなどでさらっと流すことがベスト。できない場合は、「汗をかいたな」と感じたらぬれたタオルで軽く抑えるようにして皮脂、汗をふき取ること。 |
3. 脇、足について |
臭いの面だけから考えると、脇は剃毛することがおすすめ。靴は、使い終わったら清潔にしたのち十分に乾燥させること。 |
参考文献:池下育子監修(2013) 『「ニオイ」は消える!あなたの体を変える新習慣』 株式会社泰文堂